めまいの緊急治療

めまいの症状が起こったら、すぐに横になって休み、身体活動を最小限に抑え、転倒や外傷などを避ける必要があります。また、血圧、呼吸、脈拍などのバイタルサインを監視し、意識状態に注意を払うことが最善です。めまいにはさまざまな原因があり、治療法も異なります。

まず、めまいの第一の大きな原因である前庭性末梢性めまいに対しては、一般的に前庭機能を抑制する薬剤を投与することができます。一般的に使用される薬剤にはプロメタジンが含まれます。めまいが前庭性片頭痛によって引き起こされる場合、対症療法としてカルシウムイオン遮断薬を投与することができます。前庭神経炎の場合、治療は主にホルモンと神経栄養になります。

めまいの2番目に多い原因である中枢性めまいの場合、主な治療原則は原因治療と対症療法です。後方循環虚血の場合、主な治療は脳循環と血液供給を改善することです。めまいの症状を改善するためにベタヒスチンメシル酸塩などの薬剤を使用することもできますし、脳の血液供給と循環を改善する薬剤を投与することもできます。凝固亢進状態および高脂血症がある場合は、抗凝固療法、抗血小板凝集療法、脂質調節療法を行い、基礎疾患を治療し、血糖、血中脂質、血圧などを良好にコントロールする必要があります。炎症性疾患や脱髄疾患によって引き起こされるめまいは、抗感染症薬やグルココルチコイドなどで治療する必要があります。