ドベシル酸カルシウム分散錠の使用説明書

ドベシル酸カルシウム分散錠は、毛細血管壁の透過性と柔軟性を調整し改善することができる薬剤です。ヒスタミン、5-ヒドロキシトリプタミン、ブラジキニン、ヒアルロニダーゼ、プロスタグランジン、血小板活性化因子（PAF）などの血管透過性亢進を引き起こす活性物質に拮抗し、コラーゲンの変化を防ぎます。

1. 血液粘度の上昇を抑える

ドベシル酸カルシウム分散錠は、高分子血漿タンパク質、フィブリノーゲン、グロブリンのレベルを低下させ、アルブミンとグロブリンの比率を調整し、赤血球の柔軟性を高め、赤血球の凝集性を高めます。さらに、線溶を活性化し、血液の粘度を低下させます。

2. 血小板凝集を抑える

本剤は、血小板凝集因子の合成および遊離を抑制し、各種凝集因子（β凝固タンパク質、トロンボキサンA2、血小板活性化因子など）による凝集反応および血小板の自発的凝集反応を顕著に抑制し、アデノシン二リン酸（ADP）による血栓症も抑制します。

3. リンパ液の流れを改善する

さらに、ドベシル酸カルシウム分散錠はリンパ液の戻りを改善します。

これらの機能により、ドベシル酸カルシウム分散錠は、血管透過性の調節、血液レオロジーの改善、血栓症の予防および治療において特定の薬理効果を発揮します。ご使用の際は必ず医師の指示に従い、説明書に記載の用法・用量を守ってご使用ください。