痛風を治す六味地黄丸

痛風の「天敵」は六味地黄丸ではありません。

六味地黄丸の主な効果は、陰を養い、腎臓を補うことです。腎陰虚、めまい、耳鳴り、腰や膝の痛み、骨の蒸れやほてり、寝汗、精液漏などの症状に用いられます。痛風はプリン代謝異常により血中尿酸値が上昇し、関節痛などの症状を引き起こす病気です。現在、痛風の治療は、主に、高プリン食品の摂取を減らし、水分摂取を増やし、アロプリノール、フェブキソスタット、ベンズブロマロンなどの尿酸降下剤を使用するなどの食事管理と、非ステロイド性抗炎症薬、コルヒチンなどの鎮痛剤との併用、および適度な運動や体重管理などの生活習慣の調整で構成されています。

六味地黄丸は、一部の痛風患者の特定の随伴症状を緩和する一定の効果があるかもしれませんが、痛風治療の主薬として使用することはできません。六味地黄丸が痛風の天敵とみなされ、痛風の治療のみに使用されると、病気の進行を遅らせ、痛風を悪化させ、関節変形や腎臓障害などの深刻な結果につながる可能性があります。