新生児の貧血の症状

貧血とは、末梢血の単位体積あたりの赤血球ヘモグロビンとヘマトクリットが正常値より低いか、どちらかが正常値より著しく低い状態を指します。臨床現場では、赤血球ヘモグロビンは貧血の有無を測る指標としてよく使われます。新生児貧血は他の症状を伴うことが多く、見落とされやすいです。

1. 原疾患の症状：出血性疾患では、血便、吐血、臍出血などの症状が現れることがあります。溶血性貧血では黄疸が伴うことがあります。

2. 貧血の非特異的な症状：顔色不良、唇の蒼白、重症の場合は息切れ、無気力、摂食困難などが起こることがあります。

3. 身体的兆候:

1顔色が悪く、唇も青白い。

2 溶血性疾患の小児では、肝脾腫や浮腫がみられる場合もあります。

3 急性失血を患った小児では、心拍数の増加、脈拍の弱化、血圧の低下、ショック症状が見られます。

新生児の貧血の症状は、原因、失血量、貧血の進行速度に関係しています。新生児溶血性疾患では、顔面蒼白に加え、黄疸、肝脾腫、さらには核黄疸もみられます。急性の大量出血には、息切れ、心拍数の増加、低血圧、さらにはショック症状が伴う場合があります。内出血では、黄疸に加えて、頭蓋内出血の神経学的症状や、肝被膜下の出血による腹部の触知可能な腫瘤など、出血臓器に対応する症状が現れることもあります。皮膚と粘膜の蒼白は最も一般的な症状であり、新生児仮死の蒼白と区別する必要があります。