潰瘍性大腸炎による便の出血

便中の出血は潰瘍性大腸炎の患者によく見られる症状です。一般的には保存的治療と外科的治療が採用されます。一般的に使用される薬剤には、アミノサリチル酸製剤、グルココルチコイド、免疫抑制剤、その他の薬剤が含まれます。

潰瘍性大腸炎は、原因不明の直腸または結腸の炎症性疾患です。主な病変は大腸粘膜と粘膜下層にあります。主な臨床症状は腹痛と下痢です。便は粘液状で、発作時には便に粘液や血が混じることが多いです。病気の重症度は、便中の粘液と血液の量、排便の頻度に関係します。

潰瘍性大腸炎の治療目標は、症状の緩和と粘膜の治癒促進に分けられます。症状が軽い患者は保存的に治療することができ、医師の指導の下でアミノサリチル酸製剤を服用することができます。一般的に使用されているものとしては、メサラジン腸溶錠、スルファサラジン腸溶錠、オルサラジンナトリウムカプセルなどがあります。アミノサリチル酸製剤が効果不十分な患者には、プレドニゾン酢酸塩錠、ヒドロコルチゾン酢酸塩錠、メチルプレドニゾロン錠などのホルモン剤の使用も検討されます。アザチオプリン錠やメトトレキサート錠などの免疫抑制剤も使用できます。

保存的治療が効かない潰瘍性大腸炎の患者、または潰瘍に穿孔、出血、または癌が伴う患者は、通常、外科的治療が必要となり、潰瘍病変と腸の一部を切除する必要がある場合もあります。