お腹にある黒い斑点は何ですか？

胃の黒い斑点は、胃びらん、胃潰瘍、胃ポリープなどが原因で発生することがあります。内視鏡検査で観察した正常な胃粘膜は淡いピンク色で、通常は黒い斑点は見られません。黒い斑点がある場合は、出血を伴うびらん性胃炎や出血を伴う胃潰瘍によって生じた黒い血かさぶたである可能性があり、または血液供給が豊富な胃粘膜の小さなポリープからの出血によって生じた可能性もあります。

胃の出血は最初は鮮やかな赤色です。胃の中で胃液と完全に一体化した後、ある反応が起こり、黒く酸化します。出血が止まると、血のかさぶたになって傷口に残ります。

胃びらんにせよ胃潰瘍にせよ、時間が経つと悪性化するリスクがあります。胃カメラ検査中に生検を行って除外することができます。同時に、炭素13または14呼気検査を実施して、ヘリコバクター・ピロリ菌が陽性かどうかを検出することもできます。陽性の場合は、抗ヘリコバクター・ピロリ治療として、オメプラゾール、ラベプラゾール、パントプラゾールなどの胃酸抑制薬やアモキシシリン、クラリスロマイシンなどの抗生物質の定期的な経口投与が必要となります。陰性であれば、酸を抑制する治療のみが必要となります。

黒い斑点が胃粘膜ポリープからの出血によって生じた場合は、内視鏡による切除が行われます。